第60回日本消化器免疫学会総会 第51回日本臨床免疫学会総会と合同開催

会長挨拶

会長 金井隆典
第60会日本消化器免疫学会会長
金井 隆典
慶應義塾大学医学部内科学(消化器)

日本消化器免疫学会は、1978年に慶應義塾大学内科学(消化器)の故土屋雅春先生らが中心となって、「消化器と免疫研究会」として発足しました。当時未開の分野であった消化器領域における免疫学を臨床医だけでなく、たくさんの国際的にも著名な免疫学者も参加し、熱い発表と議論が繰り広げられてきました。本学会の素晴らしさは、消化器免疫学という学際領域の課題に対して、基礎医学者と臨床医が一緒になって活発な議論を行うことです。また、消化管、口腔、肝臓、胆膵、腫瘍、感染と臓器を超えて、消化器免疫学を発展させることが設立当初から貫かれています。学会を終えると、参加者の多くがたくさんのことを学び、刺激され、次なる挑戦へのヒントを得ることが可能な学会と信じています。本学会は比較的小規模な学会ですが、今回、第51回日本臨床免疫学会総会と合同開催というユニークな形式で開催します。消化器免疫学以外の、リウマチ膠原病、アレルギー、生殖免疫、皮膚免疫、神経免疫、腫瘍免疫、等々、臨床免疫学会がカバーする研究者とクロストークする機会を是非活用していただき、次なる発見につなげるきっかけを作る場になることを願っております。今回、両学会共通のテーマとして“格致日新(かくちにっしん)”とさせていただいております。基礎や臨床に潜む本質や真理を探究し発見し続けること、そのためにも、多くの若手研究者が次々と参加してくれ、本学会を将来に引き継いでくれることを願ってやみません。

page top